2006年 07月 10日
ニューヨーカーのワールド・カップ観戦 |
ワールド・カップ決勝試合中継を観に行こうと誘われ、ビレッジのカフェへ。
試合はニューヨーク時間帯の2時開始だが、中継は1時半から始まるというので、1時に待ち合わせ。最初に入ったカフェは、ビレッジにしては広々。世界の熱狂をよそに、サッカーがちっとも盛り上がらないアメリカだが、モニターが何台か置かれたこのカフェは、この試合を観戦しようという人でいっぱい。
ところが、準々決勝からほとんどの試合中継を会社を休んで観たという友人が中年のウェイターに「どっちを応援してる?」と聞くと、彼曰く、「ボストン・レッドソックス」。そして、「正直言って、サッカーには興味がないんだ。ちらっと見たけど、こんなに退屈なスポーツはないと思う」。一同苦笑。
前半をそこで見たが、モニターの画面が小さく、音声も小さいせいか、そして、試合が盛り上がりに欠けるせいか、客の反応はけっこう白けている。不満を感じた友人が「他のところに行こうよ」というので、ハーフタイムにそこを出る。すぐ近くの西10丁目に、通りをはさんで右側にイタリアン・カフェ、左側にフレンチ・カフェ。各々の入り口の前には国旗が掲げてある。中をのぞくと、イタリアン・カフェのモニターのほうが画面が大きくて鮮明。ただ、予約客でいっぱいで、残念ながらテーブルにはすわれない。しかたなく、カフェの外で立ったまま観戦している人たちといっしょに観ることにする。
通りといっても、ビレッジなので道幅は狭く、隣のフレンチ・カフェは目と鼻の先。イタリアン・カフェの客が、イタリアがチャンスのときに歓声を上げれば、フレンチ・カフェはひっそり。逆の内容になれば、こちらはシーンとなって、向こうでは歓声。
ジダンが退場になるという予想外の展開に、イタリアン・カフェの客の表情は明るくなった。そして、PK戦でイタリアが勝利を収めると、皆大喜び。すると、突然、私たちのほうにシャンパンの雨。隣のフレンチ・カフェの客が、フランス勝利のために用意していたらしいシャンパンのボトルを、やけくそになってか、こっちに向かって開けたのだった。でも、そこはニューヨーク。双方、及び歩行者から笑いが起きたものの、何の騒ぎにもならなかった。
それから、その近所の友人のアパートに向かったが、街の雰囲気は普通の7月の週末と変わりなかった。イタリア・チームのファンだという友人は、興奮冷めやらず、喜びを分かちあうために、リトル・イタリーに向かった。
ところで、ジダンの頭突き(head butt)には皆がっかり。いっしょに観戦したひとりで、スコットランド人のJは、「イタリア人の選手に何を言われたのか知らないけど、プロなんだし、決勝戦なんだし、あれは彼が絶対に悪い。競技場の外だったら、あの行為は犯罪だよ」と冷静なコメント。インド人のAは、「好きなタイプだったのに、失望したわ。もしかしたら、かっとなったら奥さんだって殴る男かもしれない」。確かに、愚かな行為だったが、あれだけで全人格まで判断されてしまう。ちょっとかわいそうなジダン!
試合はニューヨーク時間帯の2時開始だが、中継は1時半から始まるというので、1時に待ち合わせ。最初に入ったカフェは、ビレッジにしては広々。世界の熱狂をよそに、サッカーがちっとも盛り上がらないアメリカだが、モニターが何台か置かれたこのカフェは、この試合を観戦しようという人でいっぱい。
ところが、準々決勝からほとんどの試合中継を会社を休んで観たという友人が中年のウェイターに「どっちを応援してる?」と聞くと、彼曰く、「ボストン・レッドソックス」。そして、「正直言って、サッカーには興味がないんだ。ちらっと見たけど、こんなに退屈なスポーツはないと思う」。一同苦笑。
前半をそこで見たが、モニターの画面が小さく、音声も小さいせいか、そして、試合が盛り上がりに欠けるせいか、客の反応はけっこう白けている。不満を感じた友人が「他のところに行こうよ」というので、ハーフタイムにそこを出る。すぐ近くの西10丁目に、通りをはさんで右側にイタリアン・カフェ、左側にフレンチ・カフェ。各々の入り口の前には国旗が掲げてある。中をのぞくと、イタリアン・カフェのモニターのほうが画面が大きくて鮮明。ただ、予約客でいっぱいで、残念ながらテーブルにはすわれない。しかたなく、カフェの外で立ったまま観戦している人たちといっしょに観ることにする。
通りといっても、ビレッジなので道幅は狭く、隣のフレンチ・カフェは目と鼻の先。イタリアン・カフェの客が、イタリアがチャンスのときに歓声を上げれば、フレンチ・カフェはひっそり。逆の内容になれば、こちらはシーンとなって、向こうでは歓声。
ジダンが退場になるという予想外の展開に、イタリアン・カフェの客の表情は明るくなった。そして、PK戦でイタリアが勝利を収めると、皆大喜び。すると、突然、私たちのほうにシャンパンの雨。隣のフレンチ・カフェの客が、フランス勝利のために用意していたらしいシャンパンのボトルを、やけくそになってか、こっちに向かって開けたのだった。でも、そこはニューヨーク。双方、及び歩行者から笑いが起きたものの、何の騒ぎにもならなかった。
それから、その近所の友人のアパートに向かったが、街の雰囲気は普通の7月の週末と変わりなかった。イタリア・チームのファンだという友人は、興奮冷めやらず、喜びを分かちあうために、リトル・イタリーに向かった。
ところで、ジダンの頭突き(head butt)には皆がっかり。いっしょに観戦したひとりで、スコットランド人のJは、「イタリア人の選手に何を言われたのか知らないけど、プロなんだし、決勝戦なんだし、あれは彼が絶対に悪い。競技場の外だったら、あの行為は犯罪だよ」と冷静なコメント。インド人のAは、「好きなタイプだったのに、失望したわ。もしかしたら、かっとなったら奥さんだって殴る男かもしれない」。確かに、愚かな行為だったが、あれだけで全人格まで判断されてしまう。ちょっとかわいそうなジダン!
by nyfilmetc
| 2006-07-10 20:47
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