2006年 04月 16日
Inside Man (directed by Spike Lee) |
舞台はニューヨーク、銀行強盗、人質、犯人と警察の交渉ドラマという点で、「狼たちの午後」を連想させる作品。スパイク・リーが監督した中では、スタイル的にもっともメジャーで娯楽性が高い。
どうやって警察は犯人たちと交渉し、捕まえようとするか、逆に、犯人たちはどうやって犯罪を成功させようとするかが主軸のプロットだが、それにホロコーストの歴史が少し入り、スパイク・リーらしく、現在のニューヨークの政治や人種の状況が、ニューヨーカーも感心するほどリアルに投影されている。脇役に至るまで様々なキャラクターたちがダイナミックで、ニューヨーカーなら、皆どこかで見かけたことがある、あるいは聞いたことがあるタイプなのだ。
刑事役のデンゼル・ワシントン、フィクサー役のジョディ・フォスターが、深刻なドラマ作品とは異なり、ユーモアたっぷりの余裕の演技を見せる。いつも真剣すぎるほど真剣なジョディ・フォスターだが、この作品での悪女ぶりはほんとに楽しめる。
台詞には人種やジェンダーを扱った、ポリティカリー・インコレクトなものが多いのだが、その遠慮のなさ、大胆さが笑いを誘う。
キャッチーな台詞は数々あるが、そのひとつは、犯人から解放された後、刑事に「怖かった?」と聞かれた男の子のことば。"No, I'm from Brooklyn."ブルックリン育ちの子供はタフなのである!
ちなみに、ちらっと登場する市長のオフィスは、実際のそれを忠実に再現したとのこと。予算がふんだんにあるハリウッド映画ならではだ。
どうやって警察は犯人たちと交渉し、捕まえようとするか、逆に、犯人たちはどうやって犯罪を成功させようとするかが主軸のプロットだが、それにホロコーストの歴史が少し入り、スパイク・リーらしく、現在のニューヨークの政治や人種の状況が、ニューヨーカーも感心するほどリアルに投影されている。脇役に至るまで様々なキャラクターたちがダイナミックで、ニューヨーカーなら、皆どこかで見かけたことがある、あるいは聞いたことがあるタイプなのだ。
刑事役のデンゼル・ワシントン、フィクサー役のジョディ・フォスターが、深刻なドラマ作品とは異なり、ユーモアたっぷりの余裕の演技を見せる。いつも真剣すぎるほど真剣なジョディ・フォスターだが、この作品での悪女ぶりはほんとに楽しめる。
台詞には人種やジェンダーを扱った、ポリティカリー・インコレクトなものが多いのだが、その遠慮のなさ、大胆さが笑いを誘う。
キャッチーな台詞は数々あるが、そのひとつは、犯人から解放された後、刑事に「怖かった?」と聞かれた男の子のことば。"No, I'm from Brooklyn."ブルックリン育ちの子供はタフなのである!
ちなみに、ちらっと登場する市長のオフィスは、実際のそれを忠実に再現したとのこと。予算がふんだんにあるハリウッド映画ならではだ。
by nyfilmetc
| 2006-04-16 23:09
| 映画